魚の液浸標本を作る意義


このページは私の独断と偏見のみで作られています。ご注意ください。

そもそも標本とは

ウィキペディアですが参考程度に
"生物体の全部、あるいは一部を保存可能な状態にしたものである。分類学においては、標本はその生物の存在を証明し、その特徴を明らかにするための大事な証拠である。"

引用
「標本(分類学)」 フリー百科辞典 Wikipedia日本語版 2018年12月24日05:35版


つまり、採集した魚の標本を作るということはその魚がそこにいたことを示すのです。当たり前ですが、同じ標本は1つたりとも存在しません。

標本を保存することのメリット

前述したように、標本はその証拠となるものです。逆にいうと、標本がなければ証拠がないとも言えます。写真のような二次資料でも認められることがありますが、標本がない分布更新論文などはほとんどありえません。公表しなければ分布更新を認められませんので、写真をネットにあげても分布更新とは言えません。

また、身近な魚でも写真ではなく標本で残して置くことで後に発見があることもありえます。分かりやすいのは隠蔽種の発見による分布更新などです。持っている魚が隠蔽種であれば証拠があるという点でも充分優れていますが、種によっては写真からでは判断できないこともありますので、役に立ちます。

標本を作る際に

標本を作る際にタグは絶対に必要です。情報がない標本など、ただの魚のエタノール漬けに過ぎません。情報がなければ価値もないのです。

標本を寄贈すること
もし、置場所がなくなったら

標本を作りすぎて家に所蔵できなくなったり(一般家庭ではエタノールは50Lまでしか保有できません)、引っ越しなどで手放さなければならなくなったとき、標本を捨てるのは非常に勿体ないです。特に自家採集ものや、貴重なものは知人に譲渡するのもいいですが、研究機関などに寄贈するのも手です。ただし、絶対に迷惑をかけないように気を付けてください。水族館や自然史博物館、水産試験場などが標本を受け取ってくれる可能性があります。

標本の種類

このサイトでは魚類のエタノール液浸標本の作り方しか説明していませんが、魚類標本にはいろいろなものがあります。

  • ホルマリン液浸標本
  • グリセリン置換標本
  • 乾燥標本
  • 透明骨格標本
  • DNA折片標本(無水エタノール)
  • 冷凍標本

などなど...

なかには色彩保存標本といった新たな標本作成方法を編み出されている方もいます。

標本作成は置くが深いものです。